あえて言おう。一億総ブラック企業社会であると。

どうも私です。

 

表題からいきなり黒い香りがしますね。

今日はとあるブラック企業まあ私の前職ですが、それについて書いてみようと思います。

 

あえて言おう、ブラックであると

 

 いきなりこんなこと聞くのもどうかと思うのですが、読者の皆様は「ブラック企業」ってどんな会社を思い浮かべますか?

 私は「ブラック企業」と聞けば2つ思い浮かぶ物があります。

 1つが「ブラック企業大賞」というサイト(参考↓)

blackcorpaward.blogspot.jp

 

 他方は厚生労働省が毎月掲載しているブラック企業リストです(参考↓)

www.mhlw.go.jp

 

 2017年5月から毎月更新されているこのリストをよく見るとわかるのですが、ブラック企業認定の基準が

  1. 1事業場で10人以上又は当該事業場の4分の1以上の労働者について、1か月当たり80時間を超える時間外・休日労働が認められること。
  2. 上記を満たし労働基準法第32・40条(労働時間)、35条(休日労働)又は37条(割増賃金)の違反(以下「労働時間関係違反」という。)であるとして是正勧告を受けていること。

 または

  1. 過労死等に係る労災保険給付の支給決定事案の被災労働者について、1か月当たり80時間を超える時間外・休日労働が認められること。
  2. 上記かつ労働時間関係違反の是正勧告又は労働時間に関する指導を受けていること。

 または上記と同程度に重大・悪質である労働時間関係違反等が認められること。

そして大前提として複数の事業場を有する社会的に影響力の大きい企業と定められています。

 誤解を恐れず要約すれば、国のガイドラインとして①そこそこの規模があって②80時間以上の労働があって③その賃金を払っていない会社ということになります。

 

 ガイドライン上はこの通り。

 でもあえて言いたいのですが、正直これより手前でもよっぽどブラックですよね。

 

 

 私の前職はとある広告会社なのですが、条件としてはコレの一歩手前でした。

 全社平均して月残業60~70時間。残業代はみなしで含まれているものの、みなし残業の計算や表記の仕方は違法すれすれ(あるいは違法だったのかもしれない)

 具体的にいえば、新卒1年目はこのようになります。

  • 年俸300万(残業代ほぼ込)
  • 年休118日(土日祝日)
  • 残業月60-70時間

 このくらいの条件の会社は正直結構多いと思います。

 でもこれ計算してみると、とんでもないスレスレの状況だというのがわかります。

 まず労働時間。1日8時間の月21日出勤としましょう。月残業が間を取って65時間だとすると月間労働時間は8×21+65=233時間

 月額報酬が300/12=25万なので時給1073円

 時給1073円

 この数字の危うさってわかりますかね。これ天引き分加味してないですからね?

 月給25万の人はだいたい手取りで20~21万程度。これで計算し直すと更に低くなって時給約900円

 今時都内だと牛丼屋の時給でも1,000円~ですよ?

 正社員は安定だ保険だ身分だと言われますが、そんなのはこの時給900円から目をそらしてほしいだけの戯言に過ぎません。

 なぜなら、当事者に対して、時給900円という事実の心理的な負担を考えてしまうからです。

 大学卒業して正社員で雇っているのにもかかわらずアルバイトと大差ない事実。

 

 実はこの事実を前職の上司に伝えた(=給料を上げろネゴ)のですが

 「でも900円で生活できるじゃん」と言われました。

 もう絶望ですね。頭抱えるしかない。本当に何もわかっていない。

 人間の生活はそんなに簡単なものじゃないと思います。

 ちょっと頭がいたいな、ちょっと気分がすぐれないな、週末はリフレッシュに行こう、たまには旅行で気分転換しよう。

 時給900円ではこれらは叶えられません。そしてそれはこう裏返すことができます。

 頭が痛くても病院にはいけない、気分が優れなくても相対できない、リフレッシュに行く余裕がない、況や旅行なんて。

 これが時給900円の心理的ストレス、心理状況です。

 失敗できないという強力な圧力

 これこそが今の若い世代を襲っている絶望の根源ではないでしょうか。

 

 そして恐ろしいことに、このぐらいの待遇の会社の1つや2つは思い当たる節があるくらいにはありふれている。その意味で、この国はブラック企業の大勢だと思う。

 表題に1億総ブラックとか書いたけど、実際8000万くらいはブラックに苛まれているんじゃないだろうか。

 金や時間というのはかくも恐ろしく、人を簡単に追い詰めることのできる凶器でしかない。

 

 巷では最初に紹介したような極端な例をとってブラック企業とされているが、それはガイドラインにすぎない。心理的圧力、身体的圧力が余計にかかる環境はすべからくブラックなんだと考えたほうがいい。そしてそこから抜け出すことでしかこの絶望感からは逃れることはできない。あるいは沈みゆく泥舟に塗れるだろう。

 

 今目の前にあるその会社がブラックじゃない確証はどこにあるだろうか。そのくらいありふれている。